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業務ラベル用プリンタの選び方(印字方式編)

2022.08.03

  • プリンタ

ラベルプリンタの種類

業務でラベルを印字することになったとき、どのプリンタを選べばよいのでしょうか。

選択の方法の一つとして「プリンタの印字方式」で考えてみます。印字方式には次の4種類があるのをご存知でしょうか。

1.熱転写プリンタ

テープ状のインクリボンにサーマルヘッドから熱を加え、溶けたインクがラベルに転写されることで印字される方式です。半液体状に溶けたインクをラベルに転写する熱溶融型と、インクを気化させてラベルに定着させる昇華型があります。熱溶融型は単色のリボンを使用し、紙ラベルからフィルム系ラベルまで幅広く印字出来ます。昇華型は複数色のリボンもしくは1本のリボンに一定間隔で複数色を配置し、ラベルを往復させることで重ね印字することで多色の印字を行うことができます。

 

熱転写プリンタ 熱転写プリンタ

 

 

 標準で1秒あたり100mm、高速なもので1秒あたり300mmの速さでラベルを印字ができます。ラベルの幅以上のインクリボンを用意する必要があり、印字に使用されなかった部分は再利用できずゴミになってしまうのが短所です。単色でにじみの少ない印字ができることから、精度の高いバーコードやくっきりとした文字が必要な製品ラベルや物流用ラベルに適しています。昇華型は身分証や入館証に後貼りするラベルに適しています。

 

熱転写プリンタ 熱転写プリンタ

2.感熱プリンタ

 

熱に反応する薬品を塗布したラベルにサーマルヘッドで熱を加え、発色させる方式です。インクリボンや液体インクを必要としないのが特徴です。そのため印字する機器も小型で簡素な機構になるため、携帯できる小型プリンタで採用されています。

 

紙の種類は熱に反応する薬品が塗布できるものに限られ、印字の色は単色になります。長期保存や直射日光などで薬品に化学反応が起こり、印字箇所以外の変色や退色が生じやすいのが短所です。使用期間が短い荷札や食品ラベルに適しています。

 

感熱プリンタ

 

感熱プリンタ

3.インクジェットプリンタ

液体のインクを用紙に直接噴射して印字を行う方式です。液体化したインクに別の色のインクを続けて噴射することで色を混ぜ、多色の印字をすることができます。印刷や写真品質に迫るカラーの印字が行えることで、文字や記号だけでなく警告マークやイラストなどを加えたラベルが印字できます。

 

紙の種類は噴射されたインクが染み込むことができる、もしくは染み込ませる層を追加したものに限定されます。印字できる紙の種類が限られ、インクが染み込まないフィルム系ラベルには印字ができないのが短所です。法令で2色以上の印字が求められるGHSラベルや、同型で色違いの商品を見分ける商品ラベルなどに適しています。

 

インクジェットプリンタ インクジェットプリンタ

4.レーザープリンタ

円筒形の感光体(ドラム)にレーザーを照射、静電気が変化したところにトナーを付着させラベル面に転写する方法で印字を行う方式です。ドラムを複数用意する、もしくはドラムを複数回回転させることで多色の印字をすることができます。ドラムのサイズの制限によりラベルはシート単体のものに限られ、ロール状の連続ラベルには印字ができません。また、転写したトナーを定着させる時に発生する熱によりラベルの糊部分が溶け出したり、フィルムラベルでは自身が熱で縮んだりするため、ラベルの印字はあまり適さないのが短所です。

 

多面付けにした宛名ラベルや、他方式であまり対応していない大きなラベル(ハガキ~A4サイズ)の印字ができますが、メーカーや機種によってはラベル紙の使用を認めていない場合があり注意が必要です。

 

以上、4種類の印字方式についてまとめてみました。プリンタは用途に合ったものをお選び頂ければと思います。

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